会社情報
- Itaú Unibanco Holding S.A. (ITUB) Stock Price, News, Quote & History - Yahoo Finance
- 配当金情報:Itau Unibanco Banco Holding SA American Depositary Shares (Each repstg 500 Preferred shares) (ITUB) Dividend History | Nasdaq
- 参考文献
最近、新興国の企業や新興国をメインターゲットとしている企業が結構割安な価格帯にある気がするので調べています。具体的にはブラジルの大手企業やDLOのような会社です。
イタウ・ウニバンコ・ホールディングは南半球で最大の金融グループ。2008年頃にイタウとウニバンコと合併してできた。各期の決算は『interactive dashboard - Itaú Unibanco | RI』から確認できる。動画の一部が英語ではないものの、英語字幕含めIRサイトはかなりしっかりしている。
ビジネスはcredit・trading・insurance & services・excess capital(?)の4つに分けられる。creditとinsurance & servicesが特に収益が多い。Return on Common Equity (TTM)は約18%でセクターの平均と比較すると効率よく利益を上げている。ROEもセクター平均より高め。
南米、ラテンアメリカ、ヨーロッパの各国に支店が存在する。資料1のp30によるとチリ・アルゼンチン・パラグアイは営業収益が増加しているが為替の影響かどうかは不透明。
デジタルバンクにも力を入れており、2022年1Qの時点で1,670万人のユーザーがいる。2022年1Qだけで+210万のユーザーを獲得している。ブラジルではまだ1,600万人が銀行口座を持っておらず、デジタルバンクの口座もまだまだ成長余地あり。また、Open Financeというサービスを提供しており、Itaú Unibanco内の資産も一括で確認できるあたり日本よりも進んでいる気もする。将来的には他の金融機関の残高なども一元管理できるようにしたいという(出典)。
一株あたりの純利益は前年の半期と比較して増加している。配当は月ごとに出ており、4%~5%前後出る。ドル換算で一株あたりおよそ$0.0025くらい? およそ$4の株で$0.3くらい配当がもらえるものの、ブラジルの政治の不安定さなどを考慮すると配当だけを狙うならば敢えて買う必要はない気がします。 が、個人的には成長すると思う(+2021年末で$3代ですが、2020年4月に$3.4くらいだったので下がるとしてもそこまで大きく下落しないという考えの元)ので保有してみます。
ちなみに、重要かどうかはわからないが「GLOBAL 500 2022 RANKING(世界で最も価値のあるブランドのランキング)」に2022年時点で唯一top500圏内にランクインしている。
関連情報
ブラジル人口・経済
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- 資源高を享受しにくいブラジル 2022年06月09日 | 大和総研 | 増川 智咲
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出典:Stock Comparison Tool | MacroTrends
カレンダー
2021/4Q
デジタル投資関係の業者であるIdeal Holding Financeira S.A.の株式100%を購入することを発表した。また、2021年の収益は2020年の1147億BRLから1256億BRLに増加した。
iti Itaú(ネットバンクの口座?)が470万人の新規顧客を獲得した。この新規顧客の8割超はイタウ・ウニバンコのユーザーではなかった(出典)ことから、新規顧客獲得がうまく進んでいるように見える。
何かをきっかけに4Qの決算を見て購入した。
2022/05(1Q決算)
- Net income : R$7.4B
- Revenue : R$33B (+11.5% Y/Y)
2022/08(2Q決算)
【決算速報】イタウ・ウニバンコ・ホールディング ADR、売上高は予想を下回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com
表示上は一株あたり$0の配当(実際には毎月5株あたり約2円入る、権利落ちから約一か月後に振込のはず)。
2022/11(3Q決算)
売上・EPSともにクリアしていると思われる。
- EPS $0.820
- 売上高 $36.72B
しかし、不良債権比率 (90 日以上延滞したローン取引) が2.8%となり前期と比較するとすこしずつ増加してきているのが気になるところ。また、他ブラジル株と同じくカントリーリスクは継続してある。