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ジャクソンホール会議のパウエル議長の話を聞いてみる

ジャクソンホール会議

毎年8月に開催する経済政策シンポジウム、各国の中央銀行総裁(今年は黒田さんも出席)や学者が金融政策について議論する場。パウエル氏を含む会議での発信内容は9月の次回FOMCまで市場がどのような流れになるかを決める要素の一つになりうる。以下のような報道のされ方をしていた。

議事録

"物価の安定を取り戻すには時間がかかり、需要と供給のバランスをより良くするために我々の手段を力強く行使する必要がある。インフレ率の低下には、below-trendな成長率の継続が必要になる可能性が高い。その上、労働市場の状況も軟化する可能性が非常に高い。金利上昇、成長鈍化、労働市場の軟化はインフレ率を低下させる一方で、家計や企業に何らかの痛みをもたらすだろう。これらはインフレを抑制するための悪い効果をもたらす(=unfortunate)コストです。しかし、物価の安定を取り戻せないとすれば、これはさらに大きな痛みを意味するでしょう。"

"米国経済は、(2020年の不況後の経済再開の影響を受けている)2021年の歴史的な高成長率から明らかに減速しています。最新の経済データはmixed(= combining positive and negative features)な状態ですが、私の見方では、わが国の経済は引き続き強い底力を見せています。特に労働市場は好調ですが、労働者の需要が供給を大幅に上回っており、明らかにバランスが崩れています。インフレ率は2%を大きく上回っており、高いインフレ率は経済全体に広がり続けています。7月のインフレ率の低下は歓迎すべきことだが、一か月だけの改善(の確認)は、「インフレ率が低下している」と確信するため委員会が確認する必要がある内容にはほど遠いものである。"

"インフレ率を2%に戻すために、我々は十分に制限的な水準に政策スタンスへと意図的に移行している。直近の7月の会合で、FOMCフェデラルファンド金利の目標レンジを2.25~2.5%に引き上げましたが、これはthe Summary of Economic Projection(SEP)が予測する、フェデラルファンド金利が長期的に落ち着く範囲の数値に相当するものです。インフレ率が2%をはるかに上回りなおかつ労働市場が極めてタイトである現状では、「estimates of longer-run neutral」はとどまるべき場所ではないと考えている。"

"7月の目標レンジの引き上げは、この数回の会合で2回目の75bpの引き上げであり、私はその際に次回の会合でも大幅な引き上げが適切である可能性があると申し上げた。現在、会合間期間の約半分を経過しているが、9月会合での我々の判断は、入ってくるデータおよびさらに進展した見通しをもとに総合的に判断することになる。金融政策のスタンスがさらに引き締まるにつれ、ある時点で、引き上げペースを緩めることが適切となる可能性が高い。"

"我々の金融政策の検討と決定は、1970年代と1980年代の高くて不安定なインフレと過去四半世紀の低くて安定したインフレの両方から学んだことを基礎にしている。特に、我々は(以下に述べる)3つの重要な教訓を活用している。"

"第一の教訓は、中央銀行は低位で安定したインフレを実現する責任を負うことが可能であり、また負うべきであるということである。...また、私の考えでは、米国の現在の高いインフレは強い需要と制約された供給の産物であり、FRBのツールは主に総需要に働きかけるのも事実である。...需要が供給とよりよく調和するよう緩和するために、やるべきことがあるのは明らかだ。我々はその仕事をすることを約束する。"

"第二の教訓は、将来のインフレに対する国民の期待が、長期的なインフレの道筋を設定する上で重要な役割を果たしうるということである。今日、多くの指標から見て、長期的なインフレ期待はよく固定されているように見える。...しかし、それは自己満足の根拠にはならない。インフレ率はここしばらくの間、我々の目標をはるかに上回って推移している。"

"1979年の大インフレの最中にポール・ボルカー元議長が言ったように、「インフレはそれ自体を餌にしている。だから、より安定した、より生産的な経済への復帰をするためには、インフレへの期待を解かなければならない」のである。"

"グリーンスパン前議長はこのように言っている。「すべての実用的な目的にとって、『物価の安定』とは予想される平均的な物価水準の変化が十分に小さく緩やかであり、企業や家計の財務上の意思決定に重大な影響を与えないことを意味する」。"

"第三の教訓は、「やり遂げるまでやり続けなければならない」ということである。歴史が示すように、インフレを抑えるための雇用コストは、高インフレが賃金や物価の設定に定着するにつれて、遅れれば遅れるほど高くなる可能性が高いのです。1980年代初頭に成功したボルカー・ディスインフレーションは、それ以前の15年間、インフレを引き下げる試みが何度も失敗した後に起こったものである。高インフレを食い止め、昨年春までのような低水準で安定したインフレ率に戻すプロセスを開始するには、最終的に非常に制限的な金融政策の長期間が必要だったのである。私たちの目標は、今決意をもって行動することで、そのような結果を避けることです。"

"これらの教訓は、私たちがインフレを引き下げるために手段を講じる際の指針となっています。我々は、需要が供給とより良く調和するように、また、インフレ期待を安定させるために、強力かつ迅速な手段を講じている。私たちは、仕事が終わったと確信するまで、この仕事を続けていきます。"

※一部deeplを翻訳に使用しています

単語

FedWatch Tool

CMEの FedWatch ツール: FOMCへカウントダウン

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