株・ETFに関するメモ

特定の株の銘柄分析や調べようと思った小ネタをメモするブログです

Kinetik Holdings Inc. ($KNTK)について調べてみる

会社概要

Kinetik Holdings Inc. (KNTK) Stock Price, News, Quote & History - Yahoo Finance

キネティック・ホールディングスはテキサス州パーミアン盆地を拠点とする天然ガス液・天然ガス・水・原油のミッドストリーム企業。天然ガス液・天然ガスの比率が高い。

会社の詳細はIRのページこの資料を参照してます。 上記資料のKinetik at a glance(訳:Kinetikの概要)のページ↓。

上記サイトにあるように、Altus Midstream CompanyとBCP Raptor Holdco LPが合併して最近Nasdaqに上場した企業。ロックアップについては以下のように書かれています。

Apache, Blackstone and I Squared have agreed to customary lock-up provisions of their respective holdings until February 23, 2023. However, Apache is permitted to sell up to 4 million shares until May 23, 2022, provided the first $100 million of proceeds is invested in new development activity within 24 months at Alpine High. (出典:Altus Midstream is now Kinetik)

midstreamという業種の概要についての動画は↓

※追記:株式分割しました

Kinetik - Kinetik Announces Two-For-One Split of its Common Stock

事業の概要

テキサス州のパーミアン盆地あたりにガス採取の拠点を有する、またガスだけでなく原油や水のパイプラインも保有している。

• Fee-based crude and water gathering businesses complement gas business. 引用元:Investor Update & 2022 Guidance

上記MontBelvieuなどの場所、メキシコ港から海外へ輸出する(Google map

そのため、メキシコ港からヨーロッパ向けの天然ガス輸出が増えるかどうかが重要なのかもしれない(関連しているかは不明、自分の私見です)。

事業は天然ガスのMidstream事業の割合が多くの比重を占めており、22ページには『2022E EBITDA Contribution』の61%が天然ガスによるものと記載されている。 なので天然ガスの高騰の利益を享受できるのかと思ったのですが、

・2022E期の売上総利益の約15%が商品価格に連動 ・資本構成とバランスシートは商品価格の変動に強い ・ヘッジ活動によりこのエクスポージャーはさらに減少 (※上記Investor Update & 2022 Guidanceの英語を意訳)

とのことなので、天然ガスが高騰してもそれほど利益は得られない。もちろん安定した収入を確保できるというメリットもある。

Investor Update & 2022 Guidanceの10pには『Average contract life of 11 years with no near-term expirations(平均契約期間は11年で、近い将来の契約満了はない)』とあるので、契約を更新して利益が増える可能性はない(?)のかもしれない。 『No single producer contributing more than 20% of gross profit. 』とのことで、多数の顧客から長期の契約(=平均契約期間11年の契約)を取得している。

ここまで読んだ感じだと、資源価格が高騰しても大きな利益にはつながらない一方、長期で安定した収入があるように見える。もし現状の配当 1.5$x年4回をキープすれば一年で6.0$(約8%の配当利回り)になる。

競合・同業界の会社

https://www.alerian.com/screener/に「Midstream」系の会社の一覧があった(が正しいかは確認していない)、この中でSBI証券で取り扱いがあるのはAM・OKE・WMB・DTM・KMI・LNG・NEXT・ETRNなど、楽天ではHESMがある。ただし、同じ地域でMidstreamに従事している会社はどこか不明。

年次報告書

2022年度のForm10-Kは「 Kinetik - Financials - SEC Filings - SEC Filings Details」、ただしこの時点では合併していないのでAltus Midstream Companyの内容のみなので注意。以下の画像はすべてこのファイルより参照してます。2021年度のForm10-Kと併せて確認する。

Revenues(売上高)

「ITEM 7. MANAGEMENT’S DISCUSSION AND ANALYSIS OF FINANCIAL CONDITION AND RESULTS OF OPERATIONS」のページを参照する。

売上高は3年連続で成長していて、また2021年は「Product sales — affiliate」の項目が追加されている。これは

2021 年 12 月 31 日に終了した年度における製品売上-関連会社に対する 980 万ドルの増加は、新規ガス処理契約の対価として受領した余剰回収量の残留ガスを、その後アパッチ社に売却したことのみによるものです。以下の「費用」の「製品売上高-関連会社持分法損益」をご参照ください。(deeplによる翻訳)

とのこと。

配当金

出典:Stock Market Activity Today & Latest Stock Market Trends | Nasdaq

直近は安定して$1.50を支払っている。 直近の配当金の情報は「Kinetik Announces First Quarter Dividend, First Quarter 2022 Results Timing and Details of its Dividend Reinvestment Plan」を参照。

関連情報

米国上流開発企業のパイプライン事業戦略 ―マスター・リミテッド・パートナーシップを活用した持続可能な資金調達―

関連する日本企業

日本にはアメリカにおけるミッドストリームに相当する企業(生産地~消費・輸出までを中継する施設)が無いと思われる。一応、日本に限定すればINPEXなどがパイプラインを保有している。また、海底パイプラインを建造する企業もあるがアメリカ・カナダのパイプライン市場とは関連性が低そう。

チャート

Kinetik Holdings EBITDA 2017-2022 | KNTK | MacroTrends

2022/4月時点ではデータがないので参考にできない。

カレンダー

2022/04以前

2022/05

KNTK配当振込
KNTK配当振込

配当が振り込まれていた、物価・資源価格の影響をそこまで大きく受けないはずなのでこのまま同じ配当を継続してほしい。

2022/06

Kinetik announces $1B sustainability-linked senior notes offering

上記ニュースのあと6%近く下げた。ただ前の月の上げ幅が大きいののでトータルは結構+。

2022/08

売上高は予想を上回り、2022年のガイダンスも上方修正した。またPermian Highway Pipelineへの投資にKMI・XOMと合意したとのこと。配当も振り込まれていた。

KNTK配当振込
KNTK配当振込

2022/11

予測の出典:Kinetik Holdings Inc. (KNTK) Analyst Ratings, Estimates & Forecasts - Yahoo Finance

  • Revenue 予想284.02M 実績325.2M
  • EPS 予想0.63 実績 $1.04

EPSの実績

KNTK2022/3Qの売上高の実績
売上高の実績

Reiterating 2022 Guidance for Pro Forma Adjusted EBITDA1,2,3 of $820 million to $840 million and Capital Expenditures of $280 million to $300 million

ガイダンスは変更なし。予測は正しくないかもしれないので注意(KNTKの情報が少なすぎてtwitterで他の人のツイートなどを確認できないため)。

KNTKからの配当金
KNTKからの配当金

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