株・ETFに関するメモ

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AKRコーポリンド(AKRA)について調べてみる

Akr Corporindo Tbk会社ロゴ

会社情報

AKRコーポリンド(AKR Corporindo Tbk PT)は、インドネシアに拠点を置く石油・基礎化学品の物流の管理、苛性ソーダ・ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂・ソルビトールなどの化学製品の販売を手掛ける会社。以下は公式youtubeチャンネルの投資家向け動画。

事業は大きく

  • 貿易・流通(Trading and Distribution)
  • 物流サービス(Logistics Services)
  • 製造(Manufacturing)
  • 工業団地(Industrial Estate)

に分けることができて、扱う製品は

  • Petroleum(石油製品)
  • Basic chemical products (化学製品)

に分けることができる。下に示すように石油製品・化学製品が売上のほとんどを占めている。

AKRコーポリンドの製品ラインナップ
AKRコーポリンドの製品ラインナップ(出典:Annual Report | PT AKR Corporindo Tbk

AKRコーポリンドの売上構成
売上の構成(出典:Analyst Briefing 9M22 Result

四半期ごとの決算の資料は以下のページにある。プレゼン資料は英語なので読むのには困らない。

2022/3Qの決算資料、左側にインドネシア語・右側に英語での記載
2022/3Qの決算資料、左側にインドネシア語・右側に英語での記載

インドネシアの資源

インドネシアは資源の生産が増加しているのかと思ったものの、以下の資料によると石油生産の減少と国内需要の増加が現在の課題となっているらしい。

インドネシアの石油の生産量と消費量の推移
インドネシアの石油の生産量と消費量の推移(出典:International - U.S. Energy Information Administration (EIA)

国内産業を優先する政府の措置により、石油回収 (EOR) 技術の外国投資が制限されていて生産の増加につながっていないという。石油の精製について、現状は国内の精製能力だけでは不十分のため約半分は輸入に依存しているらしい(出典)。

参考:石油情報センター:原油を精製すると、いろんな種類の石油製品ができます

関連情報

ニュース

関連する日本企業

クロールアルカリ市場ー業界洞察、主要プレーヤー・企業別、成長機会別、最新傾向別、開発別、主要な成長ドライバー別、主要な課題別によってセグメンテーション、予測 2031年 - SDKI Inc.

貿易データ

「苛性ソーダ(個体)」の貿易統計データ – 関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

化学製品

苛性ソーダは石油精製・ボーキサイトからアルミニウムを取り出す製錬・木片から紙原料である繊維質を取り出す工程などで使用される。

配当金情報

Dividend Information | PT AKR Corporindo Tbkにて確認できるが、権利落ち日の記載がない。記録上は5・8月に権利落ち日がある?

チャート

直近2年の収入・純利益
直近2年の収入・純利益(出典:AKRA | Akr Corporindo Tbk 株式-Investing.com

2022年の2Q・3Q決算でも示されているように、直近3年の収入・純利益は増加傾向にあった。原油価格

原油価格(水色)とAKRコーポリンドの比較(YahooFinanceより)

原油価格(水色)とAKRコーポリンドの比較
原油価格(水色)とAKRコーポリンドの比較

カレンダー

2022/07

資料:Strong Trading & Distribution Performance drives Profit Growth in uncertain times Analyst Briefing - 6M22 Results July 25 2022

AKRセグメントごとの売上の伸び
セグメントごとの売上の伸び

前年同期比で半年の売上が100%up。でも3Dの円グラフはやめてほしい。

動画らしきものは公開されていたが、日本語翻訳はほぼ機能しないので視聴はあきらめる。英語はまあまあ正しい訳が出ているっぽい。

2022/10

決算資料はAnalyst Briefing 9M22 Resultを参照。

ここ数年で最高の当期純利益を記録した(AKRコーポリンド今季決算資料より)
ここ数年で最高の当期純利益を記録した(AKRコーポリンド今季決算資料より)

  • 化学製品は製錬業界向けの販売増によりプラスに
  • 鉱業、製錬、製造業が堅調な伸びにより産業用燃料事業も伸びた
  • 営業利益の70%以上をキャッシュとして確保している

長期的には、downstream(何を指しているか不明)と鉱山開発に伴い石油の需要は伸びる可能性がある。苛性ソーダ液、硫酸を中心とした化学製品は鉱物製錬が増加すれば販売が伸びるかもしれないという。

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